2016/04/07
親元を離れて首都圏の私立大・短大に通う下宿生らへの仕送り額は月平均8万6700円で、11年連続で過去最低を更新したことが4月6日、東京地区私立大学教職員組合連合の調査でわかった、と読売新聞(4/7)が報じた。同紙によれば、家賃を除く生活費も1日平均850円にとどまり、過去最低だった。調査は、早稲田大や明治大、日本大など16大学に昨年春に入学した学生の保護者4568人から回答を得た。
1日あたりの生活費は、比較できる1986年度以降、ピークだった2460円(90年度)の3分の1程度まで落ち込んでいる。一方、下宿生の保護者が入学費用として借り入れた平均額は、過去最高の215万6000円で、自宅通学生に比べて約60万円多かった。厳しい家計を反映してか、学生に占める下宿生の割合も37.5%で過去最低だった。東京私大教連は「生活費を補うため、アルバイトを優先して学業に影響が出ている学生もいる」として、給付型奨学金の新設など負担軽減を国に求めている。